歳とって 正規社員になったって収入格差は埋まらない
ヤフーニュースに『置き去りにされる、“40代非正規“の貧困と孤立“』って記事が出てた
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kawaikaoru/20140522-00035507/
40代非正規の男性の1例を元に
非正規より正規社員 もしくは非正規でも正規社員なみの仕事待遇が欲しいって話のようだ
で こんな情報をもとに正規社員になれば格差が少なくなるような錯覚をあおっている
件の労働政策研究の調査結果によれば、同じ壮年層でも、正社員の場合の収入は、500〜700万が最も多い(26.15%)。一方、非正規では、100〜150万が20.7%で、その格差は年齢とともに広がっていく。
このデータにおける26.15%の正社員ってのは 新卒として正規社員になって長年ずっと同じ会社に勤務してる人が大半なんじゃないだろうか
元記事のようにリストラ等で転職した場合 よほど能力と実績を請われて採用にならない限り大幅減収になるはずだ 20代の新人社員と同じくらい収入が下がるかもしれない(新しい勤務先で高給を得られるほど有能な人ならリストラにもなってないはず)
そもそも非正規でなんとか生活してるって人が たとえ正規になっても収入差はそれほど大きくないと思われる
そのわずかな収入増のために失うものも大きくない それは時間
非正規であれば よほどブラックでもないかぎり 労働時間=収入だ
でも正規だと残業代がでるにしても 基本給にプラスアルファ 恒常的な残業過多企業の場合 残業代カットってこともめずらしくない
私が昔在職してた会社は 5年勤務すると年の給与ベースアップ率が大きくなった
最終的に500万くらいの年収までいったけど
入社2〜3年の社員達は 年収200〜300万程度 残業代も40時間でカット それ以上毎日徹夜で働いててもタダ働きだった
非正規は本当に人手不足の時に臨時で雇うだけ 仕事量が多すぎる現場では非正規使うと代えってコストが上がる 給料上限がある正規使い倒す方が 圧倒的に安上がり そういう風に聞くとそうとうブラックな会社だったんでしょと思われるかもしれないけど
仕事量多くてそれをこなさなければならないから皆残業してただけで しょっちゅう社員全員あつめて会議したりして 社員の意見を聞き入れたりしてた 閑散期は定時あたりまえ 就業時間中でも仕事なくて暇で雑談ばかりなんてゆったりさ あまり暇だったんで 私は 繁盛期に40時間オーバーでサービス残業になってた時間を この期間に有給として使える制度を提案して採用になったくらい なるべく利益は社員に還元しようとしてた会社だったよ 最初の5年が収入低いのは ちゃんとがんばって長年働いた者には還元率が高くなるよって方針の為
でも もし元記事の人がこの会社を希望したとしよう
そもそも徹夜の多い体力仕事の会社なので30歳以下しか採用してなかったけど(私は自分の能力を売込んで40近くでも採用になった特殊例だった)
入社したとしても 10代の新人と同じ給料 能力給が1〜2万余分についた程度だった
そうなると 非正規と収入ほとんど変わらないと思う
毎日深夜 徹夜 休日出勤と 仕事が続く 5年たつまでは給与ベースアップなんて数千円程度 それを過ぎてからやっと1万くらい上がる といってもそこから高収入になるにはまた何年もかかるわけだ もしくはスキル上げるなり 会社への貢献度高くして 能力給やボーナスを大幅アップさせるか
結局社員としての給与スタートが40代からでは もう歳とりすぎて遅すぎる いくらベースアップしていっても よほど能力がない限り 本来の正規との年収差は絶対うまらない
自分の時間がほとんどなくて 耐えられるか 家庭崩壊は大丈夫かって問題も出てくる
以前少し非正規で働いてた所 社員の人が激務で家にろくに帰れずに 家庭崩壊寸前だと言ってた じゃあそれに見合った収入もらってるのかと言えば年収300万円程度 非正規とそう大差ないじゃん それなら非正規の方が気楽でいいよねって非正規仲間と話してた
私も もう50代
いまさら正規でやとってくれるとこもないし
新人正規の低賃金で 社員としての激務責任を被るのも 体力的に 精神的に耐えられない
時間給で 収入そこそこで 自分の趣味に没頭できる時間があった方が幸せかなと思ってる