超歌舞伎

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8月16日夜公演 超歌舞伎行ってきました
ニコニコ超会議から始まった、中村獅童とミクが共演する超歌舞伎、その後ニコニコから飛び出し、東京、大阪、京都と年々公演地を増やし、とうとう今年名古屋御園座でも公演されることになりました。
先週から公演は続いていたのだけど、千秋楽のチケットをとりました

https://pbs.twimg.com/media/FaQdx6EaIAIc1_O?format=jpg&name=large

会場に少し早くついて
昼公演が終わって出てくる人が
歌舞伎ってことで、8割以上が老人かオバサマ方、アウェイ感すごいです

それでも千秋楽夜公演前には会場前にミクオタ達が集まり出し、入場後の感じでは3割くらいミクオタいたのかな?

内容は2部構成になっていて
1部は、歌舞伎初心者向けの解説、演出上のお約束事や掛け声の話
萬屋よろずや)とか初音屋とか、登場人物に声援するお約束事
今回コロナ下という事で掛け声無しの無声援公演なわけですが、通常の歌舞伎にはないキンブレ使っての応援ルール、ミクが登場するときはグリーンで中村獅童は赤にして振って掛け声代わりにするという話、さらに会場で販売された限定キンブレには、音声機能があって、スイッチで「萬屋!」「初音屋!」って録音された掛け声が再生される。キンブレにしては4千円という高価格なので強引なお勧めはしてなかったけど、それなりに使ってる人がいた。私は昔のマジカルミライで買ったキンブレ持参してったけど
元々の歌舞伎ファンの方はキンブレ持ってない人も多いので、スマホを照明機能で光らせて振って応援してくださいって、もう歌舞伎なのかなんだか解らない
解説が終わったら、舞いや殺陣等の演技を披露して1部が終り
休憩を挟んで その間に舞台セットを入れ替えて
2部の物語へ
『 永遠花誉功 とわのはなほまれのいさおし』
大化の改新のきっかけとなった 乙巳の変における蘇我入鹿討伐を題材とした歌舞伎の作品と、初音ミクの代表曲のひとつ「初音ミクの消失」の世界観をもとに書き下ろされた、超歌舞伎の最新作です。
天皇の位をわが物にしようとする蘇我入鹿は、三種の神器を奪い、安倍行主を殺害し、着々とその陰謀を進めていきます。
一方、太宰少弐の未亡人である定高のもとに、入鹿からの使者として金輪五郎今国が現れ、定高の娘で美人と評判の苧環姫を入鹿の后としてさし出すように命じます。これを聞いた苧環姫が自らの素性にかかわる秘密を明かしていき……。また藤原鎌足の家臣であった金輪五郎が、なぜ入鹿の家臣となったのか。ふたつの謎が物語の軸となって、結末へと展開していきます。
〈公式ホームページより〉


今回のストーリー 少し地味だったかなー
今までだと、江戸と大正時代の時空を超えたストーリーだったり、きらびやかな吉原遊廓が舞台だったり
今回はほとんど定高の質素な屋敷の中が舞台で、ミクは美女として名高い少女なんだけど、実はすでに亡くなっていて、姿を描いた屏風の絵が幽霊というか実態を持って登場する。
後半のバトルになるまでは盛り上がりも少なく淡々と進んでほんと地味〜で少し退屈なんだよね
徹夜明けで行ったので、すごく眠くなって大変だった。

でも歌舞伎ってほんとエンタテイメントなんだなって改めて感じた

フランスのオペラや、米国のミュージカル、印度映画のような、余分な要素をそぎ落としシンボル化して そこに独特な表現文化が産まれている
超歌舞伎では、そこにデジタル映像技術をリアルタイムに組み合わせ、昔の流行舞台であった歌舞伎を現代のライブパフォーマンス舞台に変貌させたってのを実感した


今回観客の空気を変える為、突然ストーリーから外れて観客いじりはじめたりするのは、映画やドラマにはないホントにライブ舞台なんだなと感じた。中には突然食べ物の話をしだして、実は矢場とん(名古屋の有名な味噌かつ屋。私の味の好みではないけど)の社長来てるんですよとか、名物の話が出てきたと思ったら、浜乙女(海苔ブランド)の社長が来てるとか 贔屓筋へのサービスにも事欠かない

幕引きの後のアンコールで
ミクが千本桜歌い出してもうホントにライブ。観客はキンブレ振って、ある意味今公演一番盛り上がったかもしれない

その後出演者全員登場してのアンコール挨拶
中村獅童がここから撮影タイムですって
みんなスマホを舞台に向けていた、隣の座席にいた老夫婦はデジカメとりだし望遠で撮っていた
ちなみにこの老夫婦、とくにミクファンというわけでもなく歌舞伎ファンのようだったが、キンブレ3本も持ってきていて、ボイス機能ある新しいキンブレを旦那さんが持ち奥さんは古いのを2本持たされてたけど、旦那が結構ノリノリでキンブレ振ってた