天気の子 観てきた


新海監督の天気の子観てきました

前作 君の名は の時は
メイドちゃんがそんな無名監督の作品お客入らなくてすぐ打ちきりになっちゃって観られないかもしれないからと言って 公開初日に予約していったのですが
今回はもうすでにメジャーになって期待された作品なので公開初日でも予約が埋まってたと言ってました

というわけで初日朝9時からの初回公演に行ってきました
といっても 公開初日の前日に 京アニの放火事件があったばかりで 楽しみにして行くというには気分がいまいちのテンションで

まあ それなりに面白いです
君の名は の方が難しかったと言う方もいますが
君の名は は男女入れ替わり 恋愛という鉄板ネタの上に隕石落下 予知 とかのエッセンスで シンプルに一気に見せてくれましたが
(この入れ替わりや 時間のズレとかが難しいという感想になってたんでしょうが オタには別に普通に難しく考える必要もなく受け入れられる設定だったし)

今回の作品はストーリーが音楽でいう転調していくスタイルで 今では知ってる人も少ないだろうけど70年頃の曲で クロスビー スティルス&ナッシュの 組曲金色の髪のジェニーって曲があって 転調してどんどん別の曲になっていくって構成 そんな感じの構成演出は複雑になってた映画
そんなわけで 君の名はのときのような判りやすい単純なストーリー構成ではありません 

※ここから少しネタバレ的な内容含みます
前半は家出主人公と孤児のお天気少女との出会いから一緒に行動するの中心に
そして家出主人公が補導されるのと 孤児少女が施設に入れられるのから逃げる為の逃避行へ 逃避行を楽しむものの 少女が異常気象の生贄として消えてしまい 主人公は警察に保護
警察から逃げ出してからの逃走シーンからは
70年前後のアメリカンニューシネマの雰囲気演出で
ja.wikipedia.org
 当時のベトナム戦争に疲弊したアメリカの逃げ場のない若者の悲壮感ただよう絶望的な雰囲気に追い込まれて もうバッドエンドフラグしかないだろというとこまで行ったのに なぜか急展開して 天海の少女の元へ行き一緒に現世へ戻ってくるなんていう超展開やらかしてくれる あげくは80年前後の ヒーローヒロインだけ残ってあと全員死亡的な(タワーリングインフェルトやポセイドンアドベンチャー等当時こういうのはやってた)パニックアドベンチャー映画のごとくのハッピーエンドで 
最後に蛇足の その後のエンディング

なんかねー もういろんな名作映画の雰囲気てんこ盛りのごった煮なんですわ

そういう意味では単純明快にストーリー楽しめた君の名は と違って 少し演出に振り回されるって感じがある もう少し整理してシンプルにした方がよかったんじゃない?って部分も多い
その一番大きなのが 主人公の家出
家出して東京出てきて少女と出会うわけだけど
何故家出したのか 現世に無事戻ってから家に戻り高校卒業して晴れて再度東京へ行き少女に会うのだけど
なぜ家出したのかとか そのあたりはいっさい触れなく観客に不完全燃焼感を味合わせる
別に異常気象続く東京で少女に出会うだけなら家出設定必要なかったんじゃなっかなっておもわせるほどの蛇足設定 普通になんらかもっともらしい理由で東京へ出てきただでよかったと思う
後半の少女との逃避行についても 家出保護の警察から逃げる理由でなくても それ以前の拾った拳銃に関して疑われたりするのが嫌で逃げるでも充分な動議だと思うし
いっしょに行動する少女の弟も これ絶対必要だったの?って 弟の存在削って 単純に主人公と少女の関係だけにしたほうがスッキリしたような気もする
なんかいろんなもの詰め込みすぎて消化不良ぎみ
結局ファンタジーなんだから もっと要素を減らしてシンプルにした方がヒット狙えたと思うのだが