『君の名は。』の事

新海監督アニメ映画『君の名は。
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公開初日に見てきました
うちのメイドちゃんと行ったんだけど メイドちゃん新海監督の事知らなくて そんなオタ人気の監督映画 どうせガラガラだろと言ってた 実際ここ何年か映画館へ行っても 人気作品でも場内はガラガラ半分埋まってたらすごいってくらい人が少ない事ばかりだったので私も それほど混んでないだろうと思ってた(私が見に行った昨年の『スターウォーズ』で1/3くらい 『シン・ゴジラ』で半分くらいの入りだった)
劇場行ったら 最前のスクリーンを見上げる位置の数列だけ人いなくて それ以外はほぼ満席 チケット買うときの空き席画面みたら 最前以外は残りわずか たぶん最終的に最前以外は2〜3席空きが残ったかどうかってくらい満席だった 場内の客層はほぼ9割中高生が友達で誘いあって見に来たという感じ チケット買うときに後ろにいた中学生くらいの女の子達が 何見る? 君の名は。にしようかとか話してて驚いたとメイドちゃんが言ってた 中には私の隣の席にいた1人で見に来た高校生の男の子みたいなのもいたけど この年代だと 漫画もアニメも好きっていうライトオタが大半だから 過去の新海作品のファンってわけじゃなく ティーンに人気あった『ここさけ』や『あの花』的な作品を期待して見に来てたんだろう キャラデザの人同じだし


作品は 映像が綺麗とか絶賛されてるけど 正直過去の新海作品と比べると うーん って感じ
綺麗さが中途半端 画面から溢れるキラキラ成分が少ししかない これは過去作品がストーリー要素が薄い叙情的作品で 映像の綺麗さを売りにしてたからってのもあるかもしれない 今回の作品は今までのマニアックさから一般向けに方向転換したストーリメインな作品 あまり映像綺麗にしてしまうと画面に見とれすぎてストーリーに集中できなくなることを懸念して 意図的にキラキラ成分を減らしたのかと感じた 
キャラの動きは さすが元ジブリの人が担当してるだけあって ヌルヌルよく動いてた
ストーリ自体は 本来の新海監督とは違う雰囲気を持ってるので 慣れない表現演出に少し戸惑いや迷いを感じる部分はあったが まあ だいたいテンポよく明るい雰囲気で進むストーリーは 一般向け作品として成功したのではないかと
公開二日で9億越し 最終的に60億も狙えるとの発表は少し楽観的すぎ
たしかに凄い勢いだし 初日の劇場の雰囲気からもそれは感じられたけど 夏休み終わり間近での公開 9月に入って失速する部分考えれば 40億届くかどうかって感じだと思う
それでも ゴールデンウィークに公開され 非常に評価高くヒットしたと言われた『アイアムアヒーロー』で12億ほど(ゾンビ映画ファン向けって言うのもコアすぎる市場だけど) 『ガルパン』でも もうすぐ1年 その後もロングラン上映が続くと決定してるのに30億超える程度と オタ向けから一般向けへシフトした作風の変化は大成功なんだろう


まあ最後に少し気になったネット(2ch界隈で)の反応
やたらステマって言ってる 露骨で大量の宣伝戦略はステマでもなんでもない 単語の意味もよく理解せず叫んでる無知な世間知らずが多い
カップルばかりのリア充映画と言ってる者も多い これ中高生ターゲット 観客9割中高生 公開後の配給元の調査でもそう出てた 過去の新海作品を例にあげてこの作品もストーリーがないつまらない作品と言ってるものも結構いる 実際に見てから発言しろよ 勝手な想像だけで言ってる
あと 男女入れ替わりとかストーリがありきたり いまさら! こんな作品ヒットするわけない って批判も多い   そもそも2chに引き篭もってるオタ向け映画じゃないから 別に普遍的な設定は批判の対象にならないと思う それで批判するのはピント外れ オッサンのオタは過去に似たような作品いろいろ見てきてるだろうが 一般人はそれが気になるほど見てないから そもそも中高生向けならなおさら 映画だろうが ドラマだろうが 小説だろうが 普遍的な設定ってのは溢れまくってる ようは その時代 世代に合った細部の設定やストーリー登場人物等のエッセンスが良ければそれでいいんじゃないの?『時をかける少女』なんて 映画 アニメ映画 TVドラマ多数と 数えきれないほどリメイクされまくってるし 何度やるんだよって感じだよ(私が好きなのは一番最初のNHK少年ドラマシリーズのやつと 南野陽子主演でやったTVドラマ   細田監督のアニメ映画も結構よかったけどね)