SDメイク教室2

使うヘッドは すでに持っている人はそれを使ってもいいのですが 
ほとんどの人は メイク選手権の参加用ヘッドを購入して使うことになります

ヘッドは3種類あって あとノーマル肌とホワイト肌 
私は2番ヘッドのホワイト肌を選びました


本来は最初にUVコーティングスプレーした後に スポンジペーパーで表面を均すという下地処理するのですが 購入ヘッドはすでに下地処理済みなのでその部分は簡単に説明を聞いただけ


最初は眉毛メイク

下書きはパステルで
まず片方の眉の最初部分をパステルの粉をつけた綿棒で点を書きます
次に眉の中間 眉の終点 と 3箇所の場所を決めます この3点が描く弧の形で表情や性格が表現されます
位置が気に入らなければ メラミンスポンジで擦ってパステルを消します 
イメージ通りの眉ラインの点が描けるまで 何度も消しては描いてをやります
なぜ3点を決めてラインを作るのかというと 左右対称にラインを描きやすくするためです
眉のラインを左右対称に描くというのは非常に難しいです 私が芹の眉をなかなか描けずに躊躇してたのもその事があったからです
その一つの回答が今回教室で説明された3点決めの方法だったわけです
片方の始点 中間 終点 を決めたら 反対の目の眉も同じように3点決めします その場合 すでに反対にポイントがあるわけですから 目尻からどのくらいの角度でどのくらい上とか 定規で測ってもいいし 対称の位置にポイントを決めるのはさほど難しくありません 3点さえ決まればそれを基準にライン引けば 左右対称の眉が描けるという理屈です
ただ 現実はそれほど簡単ではないのも事実
実はドールのヘッドは完全な左右対称になってないのです だから定規で測って正確に3点決めしても 左右対称に見えない場合が出てきます そのあたりは実際見た目で不自然に見えないような補正が必要になります 
私もDDのアイシャドーを左右対称に描くのに非常に苦労して なんか同じように描けないなー まあ適当に自然に見えればいいかってやってたけど 先生に聞いてみたらDDはSD以上に造形の工程の問題で左右の形が違うので絶対左右対称に作業しようとしても不可能って言われました
だから あまり几帳面にならず いいかげんに適当に まあだいたい似てればいいやって開き直りが必要です




パステルで眉の下書きが出来たところです
もっと濃い色で描いてもよかったのですが 淡い眉にしてみたかったので下書きも淡くしてみました



下書きが終わったら つぎはいよいよ筆を使って眉を描きます
DDは筆の一本眉ですが SDでは この下書きの上に眉毛の毛を1本1本描いていきます
筆で細い繊細なラインを均等に綺麗に描き続けるのですから もうこれは理論とかそういう問題じゃありません ひたすら練習で体にラインの引き方を憶えさせて習得するしかないという
少し紙の上で練習したら 次はヘッドの頭(フタ)部分でひたすらラインの練習します この部分は最悪色が消えなくてもウィッグで隠れる部分なので 気兼ねなく練習できます

塗料の濃度 指の力の入れ方 筆の動かし方 いろいろ試して練習します
だいたい納得がいくようになったら 本番の顔に描いてみます

筆描きで使った道具
左にある面相筆 これはボークスの7号筆 先生によるとこの太さが一番使いやすいとか 先端は 太筆も細い筆も同じように細くなっているので 先端だけで細い線描く分には 太筆も細い筆も関係ない でも7号くらいの太さの方が毛先より根元部分が太いので その部分に塗料を含ませることができて 描いている途中ですぐ塗料切れせず 同じラインを何本も描く眉等の作業には適してるとのこと
塗料はボークスのドール用基本色セット これは水性アクリル塗料です 絵皿に入っているのは 水と塗料用薄め液 水性塗料なので水で薄めることもできるけど 専用薄め液の方が粘度があるので うすめても塗料としてシャビシャビにならずに適度な粘度で使いやすい 
水の方は 修正用というか 消去用 描いた線がうまく行かず失敗した場合など 乾ききるまえなら 綿棒に水をつけて 修正したい部分をこすれば消しゴム代わりになり 何度でもやりなおしできる 水で完全に消えなかった場合は パステルの時と同じ メラミンスポンジでさらに擦れば 色が落ちる
そうやって失敗をおそれず 何度でも描いて 消してを繰り返し練習してくわけです



頭では理解していても まだテクニックが身についてないので なかなかうまく行かず 淡い眉を描くつもりが結局 げじげじ眉毛になってしまいました


次はアイメイク
アイホールの端を筆の先端ではなく腹を使って 上は黒や焦げ茶など アイホールの下部分は赤系で塗ります
その後下睫毛を筆で描きます
アイホールの上部に中心点を決めてそこから放射状になるような感じで下睫毛を描きます
その後またパステルで 頬のチークやリップの紅を入れ アイシャドーを入れて 最後にメイク崩れおこさないようパステル定着スプレーで固定する(このスプレーは会場の問題上 教室では作業しません)

メイク教室終了後
下睫毛の線入れは眉毛以上に繊細で細い線を要求されます
私のは 繊細さのかけらもない ハデハデ キャバ娘 ギャグメイクになってしまいました
とにかく 日々鍛練 筆のラインを描く経験をつまないと思うようなラインを描くのは難しいと実感しました
このSDメイクの場合の利点は やり直しが自由な事 メラミンスポンジや 水含ませた綿棒で修正したり 
最後の手段はラッカーシンナー使えばすべて綺麗に消し去って 最初からやり直しができる(下地も作り直さなければならないけど)
つまり一度やってみて また全部消去して次を試すっていう 練習が何度もできる
DDだと素材の関係で すぐ色が染まって消えなくなるし 何度も練習ってのは難しいけど SDだとこうやって鍛練してテクニックを磨くことができるんだなと関心したり
そういうわけで 今回の教室でもメイクも失敗してもいいんだという気楽さで とにかくどういうやり方なのか試してみようという感じでとりくみました だからメイクの仕上がりの完成度は二の次 とにかく体験することが重要だったわけ


せっかくなので どうしようもない失敗メイクだけど ウィッグもつけてみました
グラスアイはうちに余ってたやつをはめてみた


いい感じ 元のヘッドの造形はいいのだから 完全に私の技量不足で デタラメなメイクになってますね


眉に関しては 今はSDの主流は筆描きではなくエアブラシなので パステル下書きをもう少しはっきりとしたものにするなど工夫すれば それで完成でもいいんではないかなと感じました
下睫毛は メイを見てもほんとに繊細なラインがすごく控えめに少し描いてあるだけ これを参考にもう少し練習してみるつもりです
私はDDにもSD風メイクをするつもりで教室に参加したけど
このSDヘッドは やり直し自由なので DDメイクのコツをつかむ練習でもDDヘッド使わずにSDで練習するってのもいい方法なのではないかなと思いました 
ただ SDヘッド こういうイベント機会じゃないと なかなか手に入らないし DDヘッドから比べるとすごく高価なのが難点だけど