新海監督『君の名は。』で
映像がリアルで綺麗って評価に対して それならわざわざアニメなんかで作らずに実写でやればいいじゃないという批判が結構でてくる
それ 違うって 実写なんかでやったら 絵より綺麗にならないって
って思ってたら ふと30年以上昔 イラストレーションの世界に エアブラシ使うスーパーリアルイラストレーションって技法が流行った時期があった
山口はるみというイラストレーターが描いたパルコのイラストでブレイク
残念ながら 山口はるみ自身が描くイラストはスーパーリアルイラストレーションとしては あまりリアル度はないが 逆にそのヘタさ?がカワイイと ヘタウマ絵としてウケたところもあった
流行りになってからは 街のポスターのイラストがスーパーリアルイラストレーションで埋め尽くされた
当時話題になった空山基さんの こういういかにもイラストって感じのから
リアルを追求したもの
渡邊アキラ
当時のものではないけど
Marcello Barenghi
こちらの 製作動画
この人は仕上げにしかエアブラシ使ってないけど これは別の意味ですごい
写真か?と思うほどリアルなものまで
基本エアブラシ使って素材写真を元に彩度高くより綺麗にデフォルメされて描く 今ではデジタルで描くようになり単なるリアルイラストと呼ばれるようになってる
で これが食品の分野で特にもてはやされたんですよね
斎藤雅緒
単純にスタジオで写真撮影するより 綺麗で鮮やかに 美味しそうに見える 業界用語でシズル感があるってわけで
食品イラストのシズル感を満載にして風景写真的なものを素材に描かれると
たぶき正博さんの作品
リアルに描かれつつも 色彩を強調した 光と色のハーモニー
ねっ 新海監督の作風に近いでしょ
当時もわざわざ手間かけてイラスト描かなくても 写真で撮れば簡単でしょって言われたんだよね でも 写真より綺麗に見せる事ができるからアドマンはわざわざイラストで見せることにこだわったわけ
新海監督は この手法を映像の世界に持ち込んで それがアニメとすごくマッチして 今までに見た事がないような綺麗でリアルな映像って話題になったわけ