ミクLIVEのことやら アメリカデビューのことやら

今年のミクパの出来があまりにひどく ショックでこの件については思い出したくもない 無かった事にしたいほどの出来事だったので 今迄ミクねたにはしばらく沈黙してきた
失敗LIVEの酷評で すぐ行われるはずだった札幌LIVEも震災で世の中が混乱したこともあり うやむやのウチに延期 8月にダメ出し部分を作り直し仕切り直して公演することになった 一番叩かれたミク箱入り娘状態も修正されるとか でも元の出来が悪すぎたので いくら修正して作り直しても 根本的に最初から作り直さないと 結局期待外れになりかねない

そんな中 ミクのアメリカデビューのニュース
トヨタUSAによる新型カローラのイメージキャラに採用されての全米デビュー
http://www.toyota.com/corollamiku/


さらに 今度はトヨタUSAがスポンサーになって 7月にロスで一番大きなコンサートホールで昨年の39's Giving Day Liveを再現するとか

コンサート公式ページ
http://mikufes.com/

最新情報では
コンサートタイトルが 
MIKUNOPOLIS in Los Angeles はじめまして、初音ミクです Happy to meet you ! I'm HATSUNE MIKU
となって
コンサートの応援ツアーも企画されてるみたいですね


8月の札幌Liveより 7月のL.A.Liveの方が期待できる これニコニコで生中継してくれないかな


ついでに米iTuneMusicStoreでトヨタのCMの関係かコマーシャルに使われているWorld is Mineの楽曲が販売開始されました 今迄米からはツベ等で見たりそこからダウンロードしてただけだったのが 正式に楽曲がアメリカでも販売開始


ところで気になったのがこのコンサート公式ページの 日本で開催された昨年の39's Giving Day Liveの解説
バーチャルシンガー初音ミクによる初の単独コンサートと書かれている
2010年のこのコンサートがミクの初コンサートと紹介してるサイトは多いのだけど 本当はこれより半年前の2009年8月31日 初音ミク発売日から2年後にミクフェス/2ndバースデーコンサートが開催されていてそれが一番最初のはずなのに 公式でもそのコンサートは無かった事にされてるってのは何故? セガページでも 39'以降のコンサートしかなかったことになってる



2009 ミクフェス/2nd Birthday LiveでのThe World is Mine


2010 39's Giving Day でのThe World is Mine

見比べてもらうとよくわかるけど
2009年のミクは家庭ゲームのモデリングデータそのまま使ってレンダリングしてるけど 2010年はアーケード用に作ったモデリングデータをLive用にバージョンアップして使ってる ポリゴンも細かくてプロポーションのバランスも段違い 家庭用ゲームモデリングデータは特に胴体と首と頭の繋がりに癖があって少し猫背ぎみなんだよね さらにLiveを意識した影等の陰影も表現してる 家庭用ゲーム版のモデリングデータは陰影が少なく全体が光って屋外や全体が明るい室内をイメージするならいいのだけど周りが暗いLiveステージの照明とは合わなくて不自然 2010年でも11曲目のロミオとシンデレラ 12曲目のDear この2曲だけ家庭用ゲーム版モデリングデータ使ってて 髪の毛の動き等がすごく大ざっぱでいかにもゲームキャラっぽい動きする


2009年ではステージ全体にミュージシャンが配置されててステージが明るい だから透明スクリーンに映し出されたミクのバックが明るすぎて透けてミクがよく見えないシーンも多い



スクリーンも会場の位置に影響すくなくミクがよく見えるようにと中央と左右に3つ設置されて 同時にミクが3人登場するようなシーンがよくあって それが不自然だと不評だったので 2010年にはミュージシャンを左右に分けて配置して中央を暗くし 大きなスクリーンを1つだけ設置するようになった
サウンド的にも 2009年の方はミキシングのバランスが悪く未完成な感じがする




そして2011今年のミクパ
昨年末クリプトンの社長が 海外でのミクの人気盛り上がりや L.A.とN.Y.での2010Liveのフィルムコンサートの成功をふまえて 要望があればどこでもイベントをやれるように考えてる的なことを発言してた
その時点で私は 透過スクリーンによるイベントでなく モニタに表示するイベントを考えているのではと思っていた モニタ表示であれば イベントホール等の既存の上映設備をそのまま流用してローコストに手軽にイベント公演できる 
でもそれには今迄以上の映像クォリティが必須だと思っていた
モニタ表示では 透過スクリーンより鮮やかクッキリ表示される CGの細かいところまでハッキリ見えてしまうのだからクィリティ高く作り込まないと荒が見えてしまうのだから当然だろ
また モニタ映像をリアルに臨場感あるように見せるための演出も必要だと思っていた 単なるモニタ映像でなく 現実にそのステージにいるような臨場感ある演出 たとえばモニタの下部にステージより一段高い台を置き モニタに映ったミクがその台の上で踊っているような演出とか・・ そういったものを当時私は想定していた
でも現実は違った ミクパ ステージの上には巨大な黒い箱が置かれ ミクはその中に閉じこめられた
背景が黒く塗りつぶされた漆黒の空間に足場もなく 空中に浮かんで踊るミクがいた



なんか本当にやっつけ仕事って感じで モデリングデータも家庭用ゲーム版で 照明のシミュレーションもなくリアル感がまったくない 髪の毛の動きも39'コンサートの時のようななめらかさが全然なくて 単なるカクカクした塊 ミクがステージに立っているという臨場感ゼロ これなら家の大型TVでミクのゲーム表示してる方がマシだろ わざわざイベント会場で見る価値がまったくない
世のオタどもは5pbが主催したせいだ なぜセガにミクを作らせなかったと非難したけど 勘違いもはなはだしい
そもそも前回まではセガが主催してたけど 5pbも運営に参加してたし  今回のミクパでは主催が5pbに変わったけど セガも参加してて 映像CGデータの製作は全部セガがやってる セガが映像作ったのに 5pbが映像作ったと勘違いして非難してる馬鹿どもがほとんど そしてすべての責任は5pbにあると非難している
ところで クリプトンフューチャー社長がツィッターで発言した言葉にこの顛末の重要なキーワードがあった
https://twitter.com/#!/itohh





つまりこの発言から察するに 5pbだけでなく クリプトン側もセガ側も判ってやってた確信犯ってこと
映像を綺麗に見せることで観客が喜ぶと勘違いしたとの発言だけど
これは39’Gibings Day 以前の2nd Birthday Liveですでに判っていたはず 2nd Bのときはどの場所の観客からもできるだけ綺麗にミクを見られるように ミクを複数同時表示してブーイングになった 観客は綺麗な映像より リアル感 その場にミクがいるという臨場感を体験したいということはすでにこの事で判っていたはずなのに
なぜミクを箱入りにしてリアル感のないCGを作って さあ綺麗で高画質なミクだから観客が喜ぶハズだと思ったのか理解に苦しむ


また演出的にも 途中30分の休憩が入ったけど 本来この時間は中継でミクの声の元になった声優さんがスクリーンに登場して ミクの公式テーマソング(ミクパの少し前にニコニコで募集してたやつ)の発表をやる予定だったらしいけど 中継がトラブルで出来なくて休憩時間になってしまったらしい でもなんでわざわざ中継? その方がサプライズっぽいと思ったわけ? ミクの声音源の声優さんは売れっ子人気声優ってわけじゃないのだから 会場に来れないほど忙しいわけじゃないだろ それなら 実際に会場のステージに現れた方が 観客は同じ空間に居たという体験で喜ぶハズ このあたりの感覚が主催者側にすごくズレを感じる
私はミクソロライブじゃなくミクのパーティ ミクパと名前が決定した時に密かに もしかしたら ミクの声音源の声優とCGの初音ミクがステージで共演して会話するようなサプライズがあるのではと考えていた その技術的なアプローチが昨年末に発表されていたから
MMDエージェント(MMDA)名前から分かるようにMMDモデリングデータを応用した会話プログラム MMDは周知のとおりミクミクダンス つまり3Dで素人が簡単にミクがダンスする動画を自作できるフリーウェア それに会話プログラムを組み合わせたもの

こいつは動作テストをデモしてるときの映像らしい 3分越えたあたりからトラブル頻発 ミクが歌って踊りはじめたら突然スカートが消えてパンツもろ出しで踊ったり(関係者の縞パンじゃないの声が笑える) 7分以降は会話が全然成り立たなくなったり・・・

こっちは実際に本番でのデモ風景

この会話プログラムの原理を聞いた時に最初 むかしPCが普及しはじめた頃にはやったBASICの疑似会話プログラム 人工無能?って思っちゃったのは歳のせい?