懲りないアニメ業界

痛いニュース
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1258998.html
「日本のアニメバブル崩壊 DVD不振、新番組も減」って記事

1年間に放送されるアニメ番組は00年には124本だったが、06年には過去最高の306本と急増。それが08年には288本に減った。

減ったって言っても00年の倍以上 今までが大杉
乱造のつけが回ってきただけでしょ


今のアニメはDVD・BDや関連グッズでの商売
そしてそれらを購入する層は一部マニアだけでそれほど多くはない そしてそういう層をターゲットにしたコアなアニメばかり作られてる 大人から子供まで見る万人アニメじゃないんだからしかたない
そしてターゲットなコアな層の数はあまり変動してないという前提で考えると*1 不況で支出を押さえてるというのもあるかもしれないが 一番の理由は 買う方の収入は決まってるんだから 数が増えれば全部買うわけにいかず 一部のお気に入りだけに購入をしぼることになる ターゲットがターゲットだけに倍の数のアニメを作れば売り上げも倍になるなんて考える方がおかしい アニメ業界はそんな単純な算数もできない連中の集まりなんだろうか
それを裏付ける資料が痛いニュースに貼付けてあった

アニメの年別作品数を見ると06年ピークに少し下がりだしてるが 数字を考えると急激な右肩あがりだったのが落ち着いただけというようにも見える
それに対して売上高グラフでは600億弱から1000億を上下しており平均すると700億程度で推移している
つまりアニメ製作数は右肩あがりなのに対し 売り上げは上下するがだいたい一定で推移して 購買層が使った金額はアニメの数が増えても同じということだ(ピークの06年が一番売り上げが高いわけでもなく 製作本数半分程度の02年と売上金額に大差ない) 結果アニメ製作1本あたりに対する売り上げは下がり 数が増えて製作コストは上がる つまり儲けがどんどん減って行ったわけだ


もう何年も前からこうなることは指摘されながらも そのことには目を向けず アニメが売れないのは(儲からないのは)違法コピーが悪い 動画サイトが悪いと責任転嫁しつづけてきたのだ 購買層は決まってるのだから数を増やしてパイの奪い合いすればどうなるか判ってなかった本当にバカな業界だ
そしてとうとう数うちゃ当たる式乱造に限界がきて 昨年ある製作会社は希望退職による大幅な人員削減そして今年に入って年間製作本数を減らし質を上げると発表したわけだが 他の制作会社も似たり寄ったりの状況だろうから 徐々に製作本数を減らして それがグラフにも現れているのだろう


しかしピーク以降作品の質は下がり続けているような気がする
単純に面白いスゴイって作品は姿を消し(減らし)コアなユーザを狙いすぎた 誰が見るんだろうか こんなので採算とれるのか?というような作品はかえって増えてきているような気がする 特に最近ひどく 今期4月からのアニメは本当に見る価値のある作品が少なく どうしようもないものが多かった気がする
乱造による劣化作品が 乱造をやめても続くようなら本当にアニメ業界は終わってる

*1:実際は腐女子層が出てきたりして数は増えていると思うが その分不況などで一人当たりが使う額が減ってトータルで金額だけ見れば変動していないように感じる