映画館の思い出

こんな話題が出てた
togetter.com
ウワぁ〜
この雰囲気なつかしいわ〜
この映画館へは行った事なかったけど、あべのから飛田新地への途中の人がすれ違えないほど狭く薄暗い路地に美味い中華料理屋があってよく行ったんだよ。

30年以上前の大学時代
映画館へよく行ってた
いつも行くのは梅田や難波の大手スクリーンだったけど
たまに、マイナーな映画を見に出かけるととんでもない映画館だったりしたこともあった。
そんな頃の思い出

ちょうど今ごろだったか冬の夜8時頃
先輩の家へ遊びに行こうと近鉄あべの駅方面へ向かう列車に乗っていたら、途中の駅から知り合いの後輩の女の子が友達と二人連れで乗ってきた。
私を見つけると、ちょうど良かったと「暇だったら一緒にオールナイト映画いきませんか?」と誘ってきた。その後輩は巨大なバストで峰不二子ちゃん似のちょっと常識が飛んだお金に困ってないとんでもエピソード満載のお嬢様。
ちょっと嬉しいけど、うわーなんで俺?、でも先輩のとこ行く予定あるしと渋ってると
どうしても同行してほしいと、映画館に入る前の夜食と映画後の朝食と映画代も交通費も奢るからと
理由を聞くと
場所が尼崎の治安の悪い場所なので男の人に一緒に付いてきて欲しいとの事
彼女は当時人気だった美人アクション女優志穂美悦子のファンで、ジャパンアクションクラブメンバーが出演する映画をオールナイト5本立て上映するので見に行く途中だったとか
美人さんに頼まれたら断りづらいし飯代も浮くしとオールナイト映画につきあうことに
現地に着き駅前の店で食事をして、映画館までのアーケード商店街へ
シャッターはすべて閉まり閑散とした通りにはほとんど人が歩いていない
異様なのは、通りの角ごとに1人2人と女性が。そう、客待ちの立ちんぼ(娼婦)。そんな緊張感あふれる通りを進んだ先に映画館があった。
オールナイト5本立てで500円。
館内のシートは古くさいビニール張りのクッション等ないに等しい板のようなリクライニングシート、汚れが染み込まず掃除もふき取るだけなので場末の映画館には代えってこの方がいいのだろう。
席は1/3くらいは埋まっていた。と言っても映画を見に来た客ではない。冬の寒空の下で寝るより500円払ってリクライニングできるシートで寝た方がマシというホームレスまがいの人たち。そんな場所に純粋に映画を見に来た私達の方が異端なのだ。
私も映画好きなので、そのまま映画を楽しんでたが(と言っても過去に見た事ある作品ばかりだけど)、夜中、映画の途中で、同じ列の2席ばかり離れたとこで寝てたオッサンが突然発作を起したように大きく身体揺らして声を上げながら痙攣しはじめたり、失禁もしてたようだ、緊張の連続で中々の体験だった。


こんな事もあった
これは千日前筋の映画館だったか
ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』というフォーク大御所の伝記映画を見に行った時の事。
マイナーな映画な為いつも行く大手映画館には掛からず小振りな映画館だった
席は1/5も埋まってなかったと思う
上映前、まだ館内照明が明るい時、映画開始を待っていると、突然制服姿の警官が多数、スクリーン舞台の脇や席後ろの出入り口等から入ってきて館内の椅子の下やら、スクリーンの裏やらを調べ始める。しばらくすると、何の説明も館内放送もなく警官達は消えていった。

映画館でヤバイ経験って関西以外では会った事もなく、私にとってはいかにも関西らしいエピソードだなと感じていた。