3Dプリンタ 出力テスト

シン・ゴジラ見てきました
評判通り 延々と会議シーンばかりだけど 中だるみもせず一気にラストまで楽しめました


本題
ずっと3Dプリンタの出力テストしてました
データのプリント出力と言いながら プリント作業そのものはすごくアナログで 室温・湿度・フィラメントのメーカー/色/素材・プリンタのセッティングなどを考慮しての微調整の嵐という職人的な作業です


プリンタが完成した時にテストしたような小物では得られる情報が少ないので今回は少し大きい出力です
プリントデータはネットからダウンロードしたもの
キットプリンタの元になった製品版プリンタを利用してる方が作ったデータで うちのプリンタ性能で問題なく出力できるデータ 他の方もテスト出力されてて その時の出力情報を元に 同じように設定してテストしてみました


出力開始します


モニタには2時間ちょっとと出力予定時間が表示されてます


初っぱなからトラブル連続
出力がテーブルに固定されず はずれてずれてしまいます
プリンタ完成時のテストでは問題なかったのですが 今回はとにかく出力されたフィラメントがテーブルに貼り付かない すぐに外れて動いてしまう 何度やってもダメ テーブルを別のタイプに変えてもダメ
テーブルに出力が貼り付かない時は スティックのりやケープをテーブルに塗ればいいと言われてたのだけど うちにはなく 


一度テーブルから出力が外れてずれてしまったけど その後なんとか持ち直したので出力続行した時のもの


途中までは結構順調にいってたんだけど
トラブル発生
ファンの上の白いチューブが外れて黄色いエレメントがむき出しになってます

ヘッドにエレメントを送るチューブが外れてしまい エレメントがうまく送られなくなってしまいました

出力は無残な姿に



見事にチューブが外れてます
実は何回もテスト出力してるとき ヘッド内に溜まった余分なエレメント排出掃除するためにチューブ外したりしてたんですが このチューブを差し込む部分の金具が不具合多くて チューブをカンでうまく外れてくれないことが多く 結局壊してしまい チューブを固定するためのストッパーがダメになっちゃったんです ネットみても 同じ状況になった人多くて 部品調達して届くまで作業中断


出力失敗作の山です


パーツが届きました

キットにはパーツの型番の表示はなかったのですが ネットでPC4-M6Mという部品と判明
PC4-M6Mは本体が細いミニタイプ 同じ規格部品だけど若干本体が太いPC4-M6を手配しました
調べたら自作プリンタ用部品は汎用品が多いので結構いろいろアマゾンでも手に入ります
キット付属は中華製ノーブランド品ですが 手配したのは評判のいいピスコ製のものです


今度はテーブルにスティックのりとケープを処理して出力再開です
黄色いフィラメントが足りなくなったので 今回は同じメーカーの白フィラメントで出力です

順調です 前回までの最高出力部分まで来ました
黄色では 他の方が出力温度を最初220度 その後様子見ながら210度にしたりして出力してたので 同じようにやったのですが 今回の白は 黄色より融点が低いようで 220度では部分的に焦げ付き黒い点ができたので210度に下げ それでも少し焦げ付きがでるので200度で出力しました



胴体の一番太い部分を出力してる時にトラブル発生
出力物にヘッドがぶつかり始めました
ヘッドとテーブルや出力とのクリアランスは0.2mm前後 非常に狭いのでちょっと状態が変化するだけでぶつかります このままぶつかり続ければ 出力がテーブルから外れてずれてまた失敗してしまいますが 出力設定のどこを変えればいいのかよく判らず とにかくヘッドとのクリアランス確保の為にテーブルのクリアランス調整ネジを廻してテーブルを下げる しばらくすると またヘッドぶつかり出して テーブル下げる の作業を続け まだ計測してないけど 最終的に3mmくらいはテーブル下げたと思われる


だいぶ完成に近づいてきました

ヘッドがぶつかっていたのは ボディの太い部分だけで 首の部分に近づいてからは問題なくなりました


出力完了しました


出力表示では2時間ちょっとになってましたが 実際は4時間以上かかってます
胴体の太い部分ヘッドがぶつかってたところに筋の段差が何ヶ所もあります
太い部分でエレメントを大量に溶かし続けてヘッド周辺が熱を持って エレメントを余分に送り出し続けてしまったのではないかと つまりこういう部分では出力温度を190度くらいまで下げた上で エレメント搬出の出力時以外の引きの設定をもっと大きくした方がいいのかと いろいろ考えてます


翼の間に エレメントが溶けて糸状になりクモの巣のようになってます
余分なバリとかのエレメントをリューターで削り取って 段差とかも滑らかにすれば完成になります

いろいろトラブルはあったけど ずいぶん勉強になったし これだけの大きさのものもそれなりに出力できることも判りました