困ったときのターゲットモード [Mac OSが壊れても安心]

MacにはOS X以降のバージョンで発売されたハードに
ターゲットモードという機能が搭載されている
私はWindowsのOSには疎いので 
同様の機能がWindowsにあるのかどうかはしらないけど
このMacのターゲットモードには何度もお世話になって 助けられた



ターゲットモードというのは
Macを起動させるときに
キーボードの「T」を押しながら起動させることにより発動するモードで
他のMacに(古い機種ならFireWire 新しい機種ならUSBのケーブルで)繋いでから ターゲットモードでMacを起動させることにより Macは Mac OSで起動せずに 単なる外付けHDとして起動する
ケーブルで接続したMacの単なる外付けHDとしてターゲットモードを発動させたMacを利用することができる機能である
それにどんな意味があるのって思うかもしれない
でもこれは修復不能なトラブル発生時には最強な機能として活躍する


Macが1台しかない環境では意味がないけど
複数台Macがある環境であればトラブル発生して該当Macが使えなくなったときには最大の効果を発揮する


たとえば OSになんらかの異常が発生して起動しなくなってしまった場合
OSが入ったインストールディスクを使ってOSを新たに再インストールするしかないけど
その場合HD内部のデータはすべて消去される 
データを残したままインストールする方法もあるけど その場合OSがエラーを起こした根本原因も残ったままになる可能性が高く 再インストール後またすぐに同様のエラーで起動しなくなるという事態になりかねない
完全なクリーンインストールすれば 過去のHDに入ったままの大切なデータも消去されてしまう
通常はMacが動かなければどうしようもないので 泣く泣くデータを諦めるところだが
ここでターゲットモードが威力を発揮する
OSが壊れて起動できなくなったMacを 別のMacにケーブル接続してターゲットモードを発動させる
ターゲットモードは起動時に読み込むMacハード内のROMコマンドなのでOSが起動できなくても関係なく機能する
そして他のMacから壊れたMacのHDをマウントさせることにより HD内部の大切なデータをそっくり別のMacにコピーできるわけだ
そして大切なデータを確保したのち 壊れたOSをクリーンインストールしてMacを復旧させればいい
その後退避させたデータを戻せば元通りという具合だ


この方法で過去何度も壊れたMacからデータをサルベージして復旧させてきた


でも 今回はこの方法は通用しないだろうと諦めていた
今回のトラブルはOSが壊れたわけではない Mac本体のメモリ関連のハードエラーにより仕事に使っていたiMacが起動しなくなってしまった
そんな折りに ひさしぶりの仕事の依頼
仕事に使っていたiMacはトラブルにそなえて 一応作業データ等は外付けHDに保存するようにしていて 本体内部HDは使ってなかった それでもちょっとしたデータやら 外付けHDへ移動させる前の一時的に保管していたデータ等はトラブルマシンの中にそのままになっていた
仕事は別のマックにアプリをインストールしてとりあえず仕事はできるようにはなったけど
作業環境はトラブルを起こしたMacとは違う
ターゲットモードでトラブルを起こしたMac内のHDから作業環境に関するデータをサルベージして 別の新たな作業用Macに再現するのが一番効率いいのだけど  駄目元でトラブルを起こしたiMacを新たな作業用Macに繋ぎターゲットモードで起動させた
ハードトラブルなのでターゲットモードも発動できないだろうと思ってたけど あっけなくターゲットモードが発動 別のMaciMacが外付けHDとしてマウントした
ダウンロードで買ったシェアアプリやら とりあえずiMac内においといたデータ等 すべてサルベージできた
そのおかげで仕事の作業は別の代用Macで順調に済ますことができた
ついでに修理にだすときのために 見られたらちょっとというようなデータも削除しておいて 修理に出すための準備もした