まるで時が止まったままのような錯覚の雑誌

SFマガジン最新刊8月号が話題になっている
初音ミクを特集して 予約が大量に入って 増刷することになって SFマガジン創刊以来初めての事だとか

初音ミクに関しては以前DTMマガジンが特集したときも増刷したことがあった
でもこういう話題だと 私的には
特にSFマガジンが増刷と聞くと20年くらい前 マイナーなサブカルチャーSFパロディ雑誌だった「OUT」がヤマトやガンダムの特集する度に売り上げを伸ばし増刷し SF雑誌からアニメ雑誌へ変貌してしまった事を思い出す

今回最新版SFマガジンをひさしぶりに(10年以上ぶりに)手に取ってみると 初音ミク特集で初音ミクアンソロ小説中心になっていることをのぞけば 昔はじめてSFマガジンを買った当時と雑誌の雰囲気がほとんど変わってないことに驚かされた 雑誌をパラパラめくると エディトリアルデザインから文章まで 古くささというか 紙質も上等ではなく昔し通りの紙質で 時が止まったまま今の時代に来てしまったような雑誌・・・ 

左が最新版 ミクが表紙の今月号 右2冊が1972年版 39年前のもの この年の表紙は宇宙ステーションのイラストが毎号表紙を飾っていた 73年はSFをテーマにしたアメリカンアート的な絵が表紙になっている


SFマガジンって 今で言えば ラノベ雑誌 「電撃文庫マガジン」とか 少し前に休刊になった「月間スニーカー」とか そういう雑誌に近いものだった でも今のようにメジャーじゃなく 本当に一部の者の知る人ぞしるというマニアックでマイナーな雑誌だった 普通は文芸雑誌コーナーの片隅にあったのだけど 書店によっては アダルトコーナーにSMマガジンと一緒に並んで売ってたりする冷遇された雑誌だった


当時から今風に言えば中二房全開で マイナーなSF雑誌を読み サイエンスを購読(当時の一般向け科学雑誌としては科学朝日ってのがあったけど それには目もくれず 高価な学術論文雑誌だったサイエンスをあえて購読していた)あとは 当時少女マンガにハマってたので別冊マーガレットを購読するオタ少年だった