浪花節B級映画『ヤマト』と 昔の思い出とか

復活にはまだ程遠い精神状態だけど
とりあえず


先日 嫁と一緒にキムタクの『ヤマト』を観てきました
『ヤマト』が初めて放送されたのは大学時代の頃
そのすぐあと『ガンダム』が始まって 『OUT』ってサブカル雑誌が『ヤマト』『ガンダム』特集したためにアニメファンの為の専門雑誌になってしまったりして 急激に『オタク』な人や『ファンジン』とかが増殖していった時代
そんな時入った同人サークルを主催してたのが今の嫁ってこともあって 二人にとっても懐かしい作品


まあ全然期待してなかったけど
本当に まったくだ~ の仕上がり
全編学芸会のような演技に浪花節全開のくさいストーリー
結構設定を変更してて そこまで設定変更するならストーリーももっと整理してダイジェスト版みたいなあらすじだけ追うような作り方やめればもっと評価できたのに
何かあってブリッジのみんなが喜ぶシーンの度に 後ろのほうの女性クルーが大げさにぶりっ子喜びするのが目障りですごくウザかった(設定の時代背景やらその時の軍内部の状況その中で重要な使命を背負ったヤマトのブリッジ要員に選抜された人材ってこと考えれば こんな平和ボケしたOLぶりっ子みたいな女が場違いでその演技がこの映画をぶち壊しにすることも判らないような監督が作った作品)


ネット見るとストーリーは別にしても特撮はそれなりにいいと評価してるとこもあるけど 
実際特撮も全然たいしたことない CGをけっこう使ってるというだけで 特撮の演出見せ方がめちゃ古臭い
『ヤマト』が放送された30年くらいまえの当時は ちょうどSFブームでもあった時代
70年代に放送された『謎の円盤UFO』の舞台設定の時代でもりあがったり
『エイリアン』が公開されたり
スターウォーズ』が公開され『2001年宇宙の旅』が10年ぶりにロードショーでリバイバル公開されたり 
それに触発されて邦画でも『宇宙からのメッセージ』とか『さよならジュピター』とか鳴物入りで作られたB級映画が公開されたり
TVでもスターウォーズに触発されて人気SF小説『スターウルフ』シリーズを円谷プロがドラマ化したり(原作無視のスターウォーズパクリドラマだったけど)
永井豪原作のSF人形劇『Xボンバー』が放送されたり(こいつは素直にすごかった こないだ『そらのおとしものフォルテ』の6話エンディング曲がこの『Xボンバー』オープニング曲使ってたのはすごく懐かしかった)
数え上げるとキリがない
当時のスターウォーズをはじめとする洋画に影響されたB級映画やドラマにしても なんらかの新しい試みをしたりして特撮のレベルがアップした時代でもあったのだけど
今回の『ヤマト』は CG派手に使ったという程度で 別にいまどきのSFならCGくらい当たり前それがどうしたという話
チャチなセットと30年前からまったく進歩がない特撮の見せ方 目新しさもなく古臭い加齢臭しかただよってこないような映像を見せられて悲しくなってくる映画だった