ミクLiveのカメラワークの事

はてブの上位ページで紹介されてた
モー娘。のライブを撮影する日本人スタッフの凄まじさを、フランス人ディレクターが熱弁(動画)
http://www.hiroburo.com/archives/51175376.html
というページを見た
内容は特別目新しくもなく業界の人間なら当然知ってるレベルって感じだった
ちなみに私もン十年前にはビデオスタジオで働いてて イベント記録映像やら カラオケ映像やら ローカル局のニュース取材ヘルプ等に関わってた時代もあった(他にもフリーター時代には地方局のドラマ製作部でADみたいなことやったり 学生時代にはバイトで某キー局の報道部でフィルム編集の手伝いしてたこともあったけど:当時まだビデオ[ENG]取材はめずらしくニュース取材は16mmフィルムが中心だった)
まあでも業界以外の人には分かりやすい解説番組だと思った

前回ミクDVDレビューの時に話してたこと つまり映像に関わる者ならこの程度のこと意識して撮影して当然でしょというレベルの 基礎とも言うべき程度の事がミクLiveでは出来てない 最悪の低レベルのカメラスタッフだったって事が言いたかったわけ


ミクLive撮影したカメラマンってLiveイベントとかの経験がないまったくの企業映像専門のカメラマンだったんじゃないかな
企業紹介ビデオや社内記録映像ビデオ専門にやってるカメラマンの撮影パターンに似てるんだよね
この手のカメラマンって大胆なアングルや動きのあるカメラワークが苦手で カメラを三脚に固定して全体のフィクス画像を単調に撮影するんだよね 途中社長の挨拶とかあったときだけちょっとアップぎみにしてみる程度 子供の運動会や学芸会を撮影するお父さんお母さんの方がよっぽど熱心に工夫して撮影してるよ
こういったLiveはカメラマンの熱意やセンスが物を言う そういう意味では淡々とサラリーマン根性で無難に撮影されているのがベストと考える企業映像カメラマンの出てくるような場所じゃないんだよね


まあこういうカメラマンでももてはやされる舞台の撮影ってのもあるんだけど
バレエのステージでは逆にLive的な撮影は敬遠されるっていうか そういうのはご法度
ダンスしてる全員全体の動きが判る舞台全体のフィクス画像が基本となる アップにしても瞬間的なウエストショット程度のもの以外は 手の指先から足のつま先までの演技がきちんと見えるフルショットくらいまでにしておかないと後からクレームが来る それはそういう文化だと割り切るしかない

でもアイドルのコンサートLiveの撮影の仕方って いかに動きのあるアイドルをアップ中心にきちんとフレームで追って見せるかじゃないのかな ダンスシーンでもせいぜいフルショット 舞台全体のフィクス画像なんて曲の前奏や後奏部分で充分それ以外は考えられない それをミクLiveのカメラマンはフィクス画像が基本でたまにフルショットしか撮影してないんだからとんでもないクソカメラマン おかげでDVD編集の時にデジタルズームで無理やりアップカットを捏造したおかげで解像度不足になってしまっていたんだもんな


そもそもこの撮影スタッフはミクLiveの事をなにも理解ぜずに撮影してたと思う
ミクLiveはPC音源のミクの声(ボーカロイド)に生演奏を合わせて そこに歌って踊るミクのCGをシンクロさせて上映するイベント
ファーストバースデーコンサートではしょせん色物イベントっていう意識で制作されて 見に行ったファン達からコンサートっぽくないと不満が出た そこでミクの日感謝祭セカンドコンサートでは バーチャルアイドルミクのソロコンサートという演出で作られた でも撮影された映像はしょせん色物 イベントの記録映像を適当に撮影しとけばいいだろ的なカメラワークでしかなかった おかげで生放送まではなんとかがまん出来たが せっかくのコンサートDVDはだいなしになってしまった