『スパイ大作戦』と『ルパン三世』

米俳優ピーター・グレーブスさん、83歳で死去
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN201003150007.html

米TVドラマシリーズ『スパイ大作戦』主演のピーター・グレーブス死去のニュースが流れた

40年くらい前に放送されてた超人気TVドラマ
当時は大人から子供まで多くの人がこの番組を見ていた
「おはようフェルプス君」
「今回の指令だが」
「なお 君もしくは君の仲間が捕らわれあるいは殺されようとも 当局は一切関知しない」
「このテープは自動的に消滅する」
などなど 当時このドラマのせりふは 流行語として子供だけでなくサラリーマン等の大人にも多くの人に日常の会話の合間に使われた

このドラマの人気を支えたのが 作戦に対する奇想天外な実行方法とその小物たち
指令は 捕らえられた人質の救出から 極秘資料や美術品を極秘裏に盗み出したり偽物とすり替える 時限爆弾処理 情報操作による要人の失脚など 毎回ハラハラどきどきのストーリーが展開された
番組内では変装もよく行われた この番組以前は変装といっても 服装を換えて顔は隠すとか 化粧やかつらでごまかすという程度だったが この番組での変装は人工皮膚のマスクで完全に顔まで変えてしまうというもの ターゲットを追いつめて目の前で首に手をかけてマスクをはぎとり素顔を見せて驚かせるとか こういう手法はこの番組から始まった 当時はまだTVフィルム撮影編集がメインの時代 ビデオテープは超高価で一時的に撮影して放送したらすぐ消して別の番組撮影につかっちゃうか テープ使わずにそのまま生放送しちゃうような時代 多くの番組がフィルム撮影で行われていた 速報性を要求されるニュースでもフィルム撮影されてTV局内の現像質で急いで現像されて(1時間くらい)即編集して放送してる時代だった その時代にビデオテープ編集によるアリバイ工作とかのトリックを披露したり カメラ搭載のリモコンカーやラジコンヘリによる情報収集やら そういういろいろなアイデアも人気の一つだった

そしてこの「スパイ大作戦」のさまざまなアイデアをアニメ化して登場したのが「ルパン三世
アニメ版ルパンのストーリーは「スパイ大作戦」をベースにしたものが多く このドラマがなかったら 今の「ルパン三世」はなかっただろう
元々大人から子供まで熱狂したTVドラマ そのドラマに影響を受けたアニメゆえ当時から 一部大人にも人気があった しかし視聴率は伸び悩み短期で終了したが 再放送のつど人気が上がり2期が作られ大ヒット作品になった その後 劇場版 3期 TVスペシャルシリーズと続いたが そのスピリットは徐々に忘れ去られていった 大人でも楽しめたハードボイルドアニメから低年齢化ドタバタアニメへ
先日TVスペシャル最新版が放送されたけど あまりにもの内容 もうこれはルパン三世ではない ただのルパンの残骸