映画『ヤッターマン』を見た

今日は 嫁と娘が『ヤッターマン』を見に行くというので一緒に見てきた
夜の上映だったが 場内はガラガラ よくこのシネコンに来る嫁が言うには夜は最近はこんなもん 私たちだけで他に客こないかもと言っていたが とりあえず上映ぎりぎりに 3組くらいは入った 以前(1年くらい前?)来たときは夜でも結構客入ってたのに やっぱり最近の不況が影響してるのかな


映画本編に関しては 鳥山明が『ドラゴンボール』の紹介で原作とは別物と思ってくれと言ってたように こういったアニメの実写化でうまくいくことは滅多に無い 『ヤッターマン』も期待しないで行ったが予想どおり
まあ原作のことは置いといて別物として論じても駄作
ストーリーの各イベントの時間配分がどうしようもなくダメ 結局何を言いたいのかどういうストーリーとして見せたいのか制作側の熱意が空回りするばかりで見てる側は退屈するだけ 娘(20歳 オタクでは無く 元々ヤッターマンに思い入れも興味もない)は退屈で途中寝てしまったらしい いろんなエピソードが五月蝿すぎて消化不良おこしてる 本来黒幕のドクロベエがやたら出しゃばって画面に出てくるし 冒頭から最後まで行動を共にする行方不明考古学者の娘も1号となんやらいい雰囲気で浮気心を出して2号との修羅場かと思えば なんやら中途半端にうやむやになるし ドロンジョと1号の恋愛沙汰もいまいち中途半端 1号2号が登場してポーズをとるときの歯がキラ〜ンってのも無かった
こういうコメディーの場合大げさすぎるくらいのアクションを見せるものだが特にドロンジョと2号がテレがあるのか動作のキレが悪くモタモタして台無し(というか素でやるのを演技だと勘違いしてないか?)
画面の色調も彩度を抑え気味でメカにもウェザリングが施されてるが 『ヤッターマン』の世界とはすこち違うんじゃないか? ハリウッドの『スピードレーサー(マッハGoGoGo)』みたいに原色だらけの明るい画面の方が『ヤッターマン』の世界らしいと思う 『ヤッターマン』に『キャシャーン』のような暗い影を持ち込んでどうするんだよ そんなもん観客は見たくない!


正直言わせてもらえば 『ヤッターマン』見に来る客はこんなもの見たいわけじゃない 1号と2号コンビとドロンジョ一味とのドタバタコメディーが見たいんじゃないだろうか それ以外の余分な登場人物は雑音でしかない ドクロベエとの対決なんていらない画面に出てくるな! ドロンジョと1号の恋愛ストーリーもいらない! もっと単純明快なストーリーでバカバカしく楽しめるのが『ヤッターマン』というストーリーじゃなかったのか? 
要所要所でニヤリとさせられるようなセコい笑いはあるが 何も考えずに爆笑させられるような所は一カ所も無かった(一応笑いを狙ってた箇所はあったが セコい笑いしかとれない演出が狙いすぎのクソすぎて笑えない) 『ヤッターマン』だからこそこういう単純な笑いを期待したいんだけどな


貴腐人の嫁も 見終わって ばかばかしい(くだらないの意味で)と言った
映画が終わってから立ち上がった数少ない観客達も みな くだらないというような感想を言い合っていた