『20世紀少年』

先日『20世紀少年』と『21世紀少年』を読み終わった 今映画公開もしてる話題作だ
この作品の時代背景 
私の子供時代とオーバーラップする 私も大阪万博の時期小学校5年で 3回行って目ぼしいパビリオンはだいたい見たと思う まんまこのコミックのベース時代だ
でも子供時代の生活感に関しては 私的には古くさい感じがする 私が幼稚園以降住んでた場所は 山の中に開拓して突如できあがった団地都市 大阪万博の時代周辺の千里丘が巨大団地として出来上がったが それと同規模かそれ以上の規模の団地都市が幼稚園以降住んだ私の町では既に出来上がっていた(私が移り住んだ幼稚園の頃は団地が40棟ほどしかなかったが 大阪万博の時代には100棟近く+周辺住宅街の巨大団地都市になってた) 山を切り開いて新しく作った街だから 昔ながらの長屋や家もない 駄菓子屋もない 菓子を買うのは団地内のスーパーだったし 駄菓子屋風おもちゃというのは私は実体験してないが それに近いのは街に数件あった文具屋くらいかな 街には何件かあって 本当に今と変わらないような文具屋もあれば おもちゃ屋に近いような文具よりプラモやバルサ材やらアルミ管や板などがメインの店があったり 学校で使うような文具しか置いてないようなつまんない店や 文具やプラモなどがバランスよく置いてある店(この店の商品が一番駄菓子屋に近かったような気がする 正月には駒や双六や凧をよく買いにいった) とにかく新しく出来た街だから若い夫婦が沢山移住してきて子供も多かった だから文具店も街の規模の割にやたら多かった 小学校は1クラス60人くらいで6クラスくらい 5歳下の弟の時代には13クラスくらいにまでふくれあがってた
そして移住民の街だから地元以外あちこち遠い地域の出身の移住者も多かった そういった雑多な方言がまじりあったような 結局標準語に収束していくようなそういういろんな価値観がある活気ある街が好きだった
整然と区画整理された近代的な街を1歩でれば山や沼 休日には家族でバケツやスコップを持って近くの沼へ歩いて行き 野生の苔をバケツ一杯に採取して持って帰り家の庭に移植したこともあった 遊びも 空き地に草を積み上げた秘密基地なんてレベルではなかった 林の茂みを掻き分ければ木や草の生えてない空洞がぽっかりと姿を表すなんてことも普通だった 仲間しか知らないそういった場所は秘密基地となった つまりあちこちに第一基地 第二基地・・・ 谷が雨の浸食で両側が削り取られ切り立ったガケのミニグランドキャニオン風な場所もあった そこで遊んでる時に危険な場所だということで警察に補導されたがパトカーに乗せてもらって喜んでた記憶がある 中学時代彼女が出来た時には区の図書館の裏に延々と続く竹林の中で笹のざわめきしかきこえない自分たち二人しか世界に存在しないような錯覚をおこすような場所で過ごしたこともあった 当時は今からすれば危険だらけ立ち入り禁止だらけの場所で遊んでてもそれが普通だったわけだ 
20世紀少年』の生活感は 当時先進的だった団地都市での生活と山を飛び回ってた私の中間的な世界のような感じだ