iMac復活

先日通販でたのんでおいたHDが届いたのでiMacのHD交換した

もし自分でやってみようと思うなら 普通の自作PCを作ったことがあるくらいの人なら問題ないだろうが Macの場合内部の設計にクセがあるので単にネジさえはずせばいいというわけにはいかない それぞれのMacの内部構造の知識が必要になる
初代iMacなどが最高レベルで メモリやHDを交換するだけで まるで難易度Aクラスの立体パズルを解くように ネジをはずしコネクタをはずし パーツをスライドさせてはずし さらにネジをはずしパーツをはずしを繰り返すと一番奥にHDとメモリが刺さったマザーボードが姿を表す
初代iBookも難易度A-クラスだった トルクスネジが採用されていたことで簡単には内部を分解できないようになっており メモリ増設程度なら ネジを使う必要もなくキーボードのラッチを外せば簡単にキーボードが外れてその下にメモリスロットが姿を見せたが HD交換となると話は別 ネジを外し本体カバーを外し上部にあるパーツをどんどんはずしていき なぜかここで蓋側にある液晶まで本体から分離しなければHDのあるスペースに到達できないという代物だった



一応作業前にターゲットモードで起動しておき隣のMacからiMacの中のHD内に必要なファイルが残ってないか調べる
なぜターゲットモードなら起動できるのかは不思議




iMac本体には裏にも表にもネジがない ディスプレイ表面のガラス(アクリル)をはずすことから始める
これはネジでも接着でもない 磁石ではりついているだけ だから吸盤のようなものを貼付けて引っ張ればはずれる




吸盤をひっぱって表面のガラスをはずすと液晶の周りにネジが見える
Macはいつの頃からかマイナスネジでもプラスネジでもない トルクスネジといネジ穴が星型をしたちょっと変わった日本ではあまり普及してないネジを使うようになった
初代iMacは普通のプラスネジが使われていたが その後発売されたiBookではトルクスネジになってた
このiMacの場合T8というサイズのネジだ
 

液晶の周りを囲むトルクスネジを外すまえに 本体下面のメモリ増設スロットの蓋をはずしておく必要がある 方法はiMacをひっくり返すとスタンドの裏面に印刷されている この蓋のネジは普通のプラスねじだ Appleはユーザが触っていい場所と 勝手に開けて触ってほしくない場所をネジの種類で区別している




トルクスネジをはずすと こんな感じで表面カバーがはずれる カバー上部にカバーと本体をつなぐコードがあるのでそのコネクタをカバー上部を少し開けたときに外さないと全体が開かない




表面カバーを外した状態
次に液晶パネルを外す 液晶パネルの左右に本体に固定するネジがあるのでこれを外す




液晶パネルを外した状態
液晶パネルのネジを外すとパネルを外すことができるようになるが 液晶パネルと本体とは上部に2本中間に2本 下部に太いコードが2本繋がっている パネルと本体に少しすきまを作って上部の中間部の細い4本のコードについているコネクタを外す 下のコードはそのままで液晶パネルを前に倒せばHDが姿を現す




HD表面にあるスポンジはその下にHDの温度を測るセンサが両面テープで貼付けてある
これもはずしておく
HDの上にあるステーに2本のネジだけでHDが固定されている このネジを外してステーをスライドさせるとステーが外れ HDを引き抜くことができる



HDを外した状態 シールドがブヨブヨして美しくない
Macは 内部設計にも美学を求める 無用にコードが煩雑になって美しくない状態を嫌う 基盤の配線のデザインにも美を求めるくらいだ しかしこのiMacに関してはやたらフィルムシールドがブヨブヨしてるし 内部構造が外のMacに比べて美しくない 



外したHD 表面にAppleのリンゴマークが見える 
Macに内蔵される純正HDの証 
しかし私の経験からいくと純正HDはあまり質がよくなく 寿命が短いような気がする





新しいHD バッファローの500GB
表面の形が違うので温度センサーをすこしずらして貼る


あとは分解したときの逆に組み立てていく
インストール時にHDを認識しないので
インストールディスクにある ディスクユーティリティでHDをフォーマットしなおして 無事OSをインストール
ちゃんとMacが起動して 異常なく復活した